OSDN Git Service

add release kmod
authorribbon <ribbon@users.osdn.me>
Mon, 6 Jun 2022 23:20:36 +0000 (08:20 +0900)
committerribbon <ribbon@users.osdn.me>
Mon, 6 Jun 2022 23:20:36 +0000 (08:20 +0900)
manual/kmod/release/man5/depmod.d.5 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man5/modprobe.d.5 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man5/modules.dep.5 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/depmod.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/insmod.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/kmod.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/lsmod.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/modinfo.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/modprobe.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/release/man8/rmmod.8 [new file with mode: 0644]
manual/kmod/translation_list

diff --git a/manual/kmod/release/man5/depmod.d.5 b/manual/kmod/release/man5/depmod.d.5
new file mode 100644 (file)
index 0000000..926fcda
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,113 @@
+'\" t
+.\"     Title: depmod.d
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: depmod.d
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH DEPMOD\&.D 5 2021/01/29 kmod depmod.d
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+depmod.d \- depmod 向けの設定ディレクトリ
+.SH 書式
+.PP
+/usr/lib/depmod\&.d/*\&.conf
+.PP
+/usr/local/lib/depmod\&.d/*\&.conf
+.PP
+/run/depmod\&.d/*\&.conf
+.PP
+/etc/depmod\&.d/*\&.conf
+.SH 説明
+.PP
+\fBdepmod\fP コマンドによって処理されるモジュールの順番は、 グローバルにもモジュールごとにでも変更できます。 このことが役立つ場面としては、
+ビルトインのカーネルモジュールが、 カスタムビルドされている場合です。 そしてユーザーが望む動作として、
+カーネルにより提供されるモジュールバージョンを上書きして、 処理優先度を制御したい場合です。
+.PP
+depmod\&.d 配下にあるファイルのフォーマットは単純です。 1 行に 1 つのコマンドを記述します。 空行や \*(Aq#\*(Aq
+で始まる行は無視されます (コメント行として利用できます)。 行末に \*(Aq\e\*(Aq を記述すれば、 次の行への継続を表します。
+これを使えば、ファイルが多少すっきりします。
+.SH コマンド
+.PP
+search \fIsubdirectory\&.\&.\&.\fP
+.RS 4
+これは、 \fBdepmod\fP によって処理される /lib/modules (あるいは設定されたモジュールディレクトリ)
+配下のサブディレクトリの処理順の指定を行います。 ディレクトリを順に列記して、 最も優先度の高いディレクトリを先頭に記述します。
+同じく最も優先度の低いディレクトリを最後に記述します。 特別なキーワード \fBbuilt\-in\fP は、
+カーネルによってインストールされた標準的なモジュールディレクトリを参照します。 別のキーワード \fBexternal\fP は、
+外部ディレクトリの一覧を参照するものであり、 \fBexternal\fP コマンドによって定義します。
+.sp
+デフォルトで depmod は、 ビルトインに対する検索文字列 "updates built\-in" を用いることで、 \fBupdates\fP
+という名前のディレクトリを、 より優先度を上げて検索することができます。 ただしこれよりも、 さらに複雑な設定も可能であり、
+代表的なディストリビューションでは、 そのような指定も利用されています。
+.RE
+.PP
+override \fImodulename\fP \fIkernelversion\fP \fImodulesubdirectory\fP
+.RS 4
+このコマンドは、 \fBdepmod\fP コマンドにおいて同一の名前を共有する複数のモジュールが処理される場合に、
+特定のどのバージョンのモジュールを用いるかを、 上書き指定できるものです。 1 つのカーネルを指定することや、 ワイルドカード指定 * を用いれば、
+複数のカーネルの指定が可能です。 \fImodulesubdirectory\fP は /lib/modules
+(あるいは別に指定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリ名であり、 対象とするモジュールがインストールされているディレクトリです。
+.sp
+たとえば、 \fBkmod\fP という名のテストモジュールが更新されたので、 その優先順位を上書きするには、 以下のコマンド "override kmod
+* extra" を指定します。 これを行うことで、 /lib/modules (または別に指定されたモジュールディレクトリ) 配下のサブディレクトリ
+\fBextra\fP に、 その名称に一致するモジュールがあれば、 カーネルが同様な名前のモジュールを提供していたとしても、 それが優先的に用いられます。
+.RE
+.PP
+external \fIkernelversion\fP \fIabsolutemodulesdirectory\&.\&.\&.\fP
+.RS 4
+これはディレクトリの一覧を指定するものであり、 \fBsearch\fP コマンドにおける優先順位に際してチェックされるものです。 一覧の並び順に意味があり、
+最初に示されたディレクトリが、 最も優先度の高いものです。
+.sp
+\fIkernelversion\fP は POSIX 正規表現、 またはワイルドカード * を指定します。 これは \fBoverride\fP と同様です。
+.RE
+.SH 著作権
+.PP
+This manual page Copyright 2006\-2010, Jon Masters, Red Hat, Inc\&.
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBdepmod\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBRobby Workman\fP <\&rworkman@slackware\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man5/modprobe.d.5 b/manual/kmod/release/man5/modprobe.d.5
new file mode 100644 (file)
index 0000000..604c83f
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,168 @@
+'\" t
+.\"     Title: modprobe.d
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: modprobe.d
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH MODPROBE\&.D 5 2021/01/29 kmod modprobe.d
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+modprobe.d \- modprobe 向けの設定ディレクトリ
+.SH 書式
+.PP
+/lib/modprobe\&.d/*\&.conf
+.PP
+/usr/local/lib/modprobe\&.d/*\&.conf
+.PP
+/run/modprobe\&.d/*\&.conf
+.PP
+/etc/modprobe\&.d/*\&.conf
+.SH 説明
+.PP
+\fBmodprobe\fP コマンドでは、 複数のモジュールに対する追加や削除ができます。 そもそもモジュールには依存関係があるため、
+そのようなモジュールに対しては、 どのようなオプションを適用するのかを示す必要があります。 /etc/modprobe\&.d
+ディレクトリに置くファイルは、 すべて \&.conf という拡張子を持つものであり、 必要となるオプションを指定します。 同時にこれらのファイルでは、
+便利なエイリアス、 つまりモジュールに対する別名を生成するものとしても利用されます。 また、 特別な要件 (たとえば複数モジュールの挿入を要するなど)
+がある場合に、 通常の \fBmodprobe\fP の動作を上書きすることができます。
+.PP
+なお、 モジュール名や (別モジュール名である) エイリアス名においては、 \- や _ を名称に含めることができます。 そして両者は、
+あらゆるモジュールコマンドを通じて区別なく用いられ、 アンダースコアへの変換は自動的に行われます。
+.PP
+modprobe\&.d 配下にあるファイルのフォーマットは単純です。 1 行に 1 つのコマンドを記述します。空行や \*(Aq#\*(Aq
+で始まる行は無視されます (コメント行として利用できます)。 行末に \*(Aq\e\*(Aq を記述すれば、 次の行への継続を表します。
+これを使えば、ファイルが多少すっきりします。
+.SH コマンド
+.PP
+alias \fIwildcard\fP \fImodulename\fP
+.RS 4
+これは、 モジュールに対する別名指定を可能にします。 たとえば、 "alias my\-mod really_long_modulename" とすると、
+"modprobe really_long_modulename" でなく "modprobe my\-mod" とすることができます。
+またシェルのようなワイルドカードの利用もできるため、 "alias my\-mod* really_long_modulename" とすると、
+"modprobe my\-mod\-something" でも同じことになります。 他のエイリアスに対するエイリアスを作ることはできません
+(これを行うとおかしくなります)。 エイリアスはオプションを含めることができるため、 他のオプションに加えて利用することができます。
+.sp
+なお、 モジュールにはそれ独自のエイリアスを含めることができます。 これは \fBmodinfo\fP を使って確認することができます。
+こういったエイリアスは、 最後の手段として用いられます (実際のモジュール, \fBinstall\fP, \fBremove\fP, \fBalias\fP
+の各コマンドが設定内にない場合など)。
+.RE
+.PP
+blacklist \fImodulename\fP
+.RS 4
+モジュールにはそれ独自のエイリアスを含めることができます。 通常そういったエイリアスは、 "pci:123\&.\&.\&." などのように、
+サポートしているデバイスを表すものです。 こういった「内部の」エイリアスは、 通常のキーワード "alias" を使って上書きすることができます。
+というのも、 2 つ以上のモジュールが同一デバイスをサポートしている場合があります。 あるいはモジュールがサポートしているといいつつ、
+対象デバイスが存在しないような不適切な状況があります。 キーワード \fBblacklist\fP は、 特定のモジュールにおける内部エイリアスを、
+無効なものとして指示するためにあります。
+.RE
+.PP
+install \fImodulename\fP \fIcommand\&.\&.\&.\fP
+.RS 4
+このコマンドは \fBmodprobe\fP に対して、 カーネルに対して普通にモジュールを登録するのではなく、 指定したコマンドの実行を指示するものです。
+コマンドにはシェルコマンドが指定できます。 これによって、 どのような複雑な処理であっても、 必要であれば実現することができます。 たとえば、
+"fred" というモジュールが、 すでにインストール済みの "barney" というモジュールを使って適切に動作するとします
+(ただし依存関係にはないことから、 \fBmodprobe\fP は自動的にはロードしないものとします)。 その場合には、 "install fred
+/sbin/modprobe barney; /sbin/modprobe \-\-ignore\-install fred" を実行します。
+こうすれば適切に実現されます。 なお、 ここにある \fB\-\-ignore\-install\fP は、 2 つめの \fBmodprobe\fP コマンドが、 同じ
+\fBinstall\fP コマンドを再度実行することがないようにしています。 以下の \fBremove\fP も参照してください。
+.sp
+モジュール追加によって依存関係を維持する対処として、 このコマンドが、 今後も長期的にその解決策となる保証はありません。 このコマンドは、
+将来のリリースのある時点において、 最終的には削除か非推奨として、 警告する形に置き換わる予定です。 このコマンドを利用すると、 mkinitrd
+などのような配布ユーティリティーが行っているモジュール依存関係の自動検出の処理が複雑になります (なぜなら、 \fBinstall\fP
+コマンドが行っている処理内容を、 ある程度解釈しておかなければならないためです)。 理想的には、 本コマンドを用いずに、
+モジュールが依存関係をすべて提供するようになるはずであり、 Linux カーネル内部において、 ソフトな依存関係を実装する作業が、 現在進行中です。
+.sp
+コマンド内に文字列 "$CMDLINE_OPTS" を用いると、 これは modprobe コマンドラインに指定されたオプションに置き換えられます。
+これが役に立つのは、 "modprobe fred opt=1" とした場合に、 モジュールに対しては、 "opt=1"
+という引数が受け渡されることが期待されるためです。 たとえ設定ファイル内に install コマンドがあったとしても実現できます。
+したがって先に示したコマンド例は "install fred /sbin/modprobe barney; /sbin/modprobe
+\-\-ignore\-install fred $CMDLINE_OPTS" となります。
+.RE
+.PP
+options \fImodulename\fP \fIoption\&.\&.\&.\fP
+.RS 4
+このコマンドは、 モジュール \fImodulename\fP (エイリアスを含む) がカーネルに登録される際に、 その都度追加するオプションを指定します。
+その場合は、 (\fBmodprobe \fP \fImodulename\fP を使って) 直接指定する場合と、
+そのモジュールに依存したモジュールが登録される場合があります。
+.sp
+オプションは、 すべてまとめて追加されます。 つまりオプションは、 モジュール自体への指定、 エイリアスへの指定、 コマンドラインからの指定すべてです。
+.RE
+.PP
+remove \fImodulename\fP \fIcommand\&.\&.\&.\fP
+.RS 4
+これは上で示した \fBinstall\fP コマンドに似ていますが、 違うところは、 "modprobe \-r" が実行されている際に呼び出される点です。
+.RE
+.PP
+softdep \fImodulename\fP pre: \fImodules\&.\&.\&.\fP post: \fImodules\&.\&.\&.\fP
+.RS 4
+\fBsoftdep\fP コマンドは、 ソフトな、 つまり任意のモジュール依存関係の指定を行います。 \fImodulename\fP は、
+そのような任意のモジュールがインストールされていなくても、 用いることができます。 ただし普通は、 何かの機能が失われることがあります。 たとえば、
+ストレージ HBA に対するドライバーは、 管理機能を利用するために、 別のモジュールがロードされている必要があります。
+.sp
+pre\-deps モジュールと post\-deps モジュールは、 \fImodulename\fP 引数として与えられたメインのモジュールの前後において、
+modprobe がインストール (または削除) しようとする別のモジュール名、 あるいはエイリアス名のリストです。
+.sp
+例: 設定として "softdep c pre: a b post: d e" が与えられたとします。 "modprobe c"
+を実行するということは、 softdep がなかった場合には、 "modprobe a b c d e" を実行することと同じになります。
+\-\-use\-blacklist などのフラグは、 指定されたモジュールすべてに適用されます。 一方で、 モジュールパラメーターは、 モジュール c
+にのみ適用されます。
+.sp
+注意: 同一の \fImodulename\fP を引数とする \fBinstall\fP コマンドまたは \fBremove\fP コマンドがある場合、
+\fBsoftdep\fP が優先されます。
+.RE
+.SH 互換性
+.PP
+kmod の将来版においては、 上で説明した \fBinstall\fP の利用を避けるような警告を含めるつもりでいます。 これは、
+カーネル内でのソフトな依存関係のサポートが完成した際に行います。 そういった依存関係は直接モジュール内で行われるようになるため、 そのサポートは、
+本ユーティリティーの既存の softdep サポート機能を補助するものとなります。
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2004, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
+Jon Masters その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBmodprobe\fP(8), \fBmodules.dep\fP(5)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBRobby Workman\fP <\&rworkman@slackware\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man5/modules.dep.5 b/manual/kmod/release/man5/modules.dep.5
new file mode 100644 (file)
index 0000000..fbc9987
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,74 @@
+'\" t
+.\"     Title: modules.dep
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: modules.dep
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH MODULES\&.DEP 5 2021/01/29 kmod modules.dep
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+modules.dep, modules.dep.bin \- モジュールの依存情報
+.SH 書式
+.PP
+/lib/modules/modules\&.dep
+.PP
+/lib/modules/modules\&.dep\&.bin
+.SH 説明
+.PP
+modules\&.dep\&.bin は \fBdepmod\fP によって生成されるバイナリファイルであり、
+/lib/modules/\fIversion\fP 配下のディレクトリにあるすべてのモジュールに対する依存関係を一覧出力しています。 これは
+\fBmodprobe\fP や libkmod といった kmod ツールによって利用されています。
+.PP
+そのテキスト版は、 同じディレクトリに置かれており、 ファイル名は modules\&.dep です。 テキスト版は、
+簡単に読めることを目的してのみメンテナンスされており、 どの kmod ツールからも利用されていません。
+.PP
+これらのファイルは編集されることは意図されていません。 またこれ以上、 別のユーティリティーによって用いられることもありません。
+その書式は将来変更される可能性があります。 将来性と互換性を維持するために、 このファイルは編集するのではなく、 \fBmodinfo\fP(8)
+コマンドを使った情報取得を行うことが必要です。
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2002, Rusty Russell, IBM Corporation です。 Jon
+Masters その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBdepmod\fP(8), \fBmodprobe\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/depmod.8 b/manual/kmod/release/man8/depmod.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..8ed8401
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,165 @@
+'\" t
+.\"     Title: depmod
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: depmod
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH DEPMOD 8 2021/01/29 kmod depmod
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+depmod \- modules\&.dep とマップファイルを生成する
+.SH 書式
+.HP \w'\fBdepmod\fR\ 'u
+\fBdepmod\fP [\fB\-b\ \fP\fIbasedir\fP] [\fB\-e\fP] [\fB\-E\ \fP\fIModule\&.symvers\fP] [\fB\-F\ \fP\fISystem\&.map\fP] [\fB\-n\fP] [\fB\-v\fP] [\fB\-A\fP] [\fB\-P\ \fP\fIprefix\fP] [\fB\-w\fP]
+[\fIversion\fP]
+.HP \w'\fBdepmod\fR\ 'u
+\fBdepmod\fP [\fB\-e\fP] [\fB\-E\ \fP\fIModule\&.symvers\fP] [\fB\-F\ \fP\fISystem\&.map\fP]
+[\fB\-n\fP] [\fB\-v\fP] [\fB\-P\ \fP\fIprefix\fP] [\fB\-w\fP] [\fIversion\fP] [\fIfilename\fP...]
+.SH 説明
+.PP
+Linux カーネルモジュールは、 他のモジュールが利用できるようなサービス ("シンボル" と呼ばれる) を提供することができます (コード内において
+EXPORT_SYMBOL バリアントを用いて行われます)。 2 つめのモジュールがこのシンボルを利用していたら、 2 つめのモジュールは、 明らかに
+1 つめのモジュールに依存していることになります。 このような依存関係は、 非常に複雑になることがあります。
+.PP
+\fBdepmod\fP は /lib/modules/\fIversion\fP 以下にあるモジュールを読み込んで、 何というシンボルをエクスポートしているか、
+何というシンボルを必要としているかを確認した上で、 モジュールの依存関係の一覧を生成します。 デフォルトでは、 その一覧を modules\&.dep
+に書き込みます。 またバイナリハッシュ形式として modules\&.dep\&.bin を同一ディレクトリ内に書き込みます。
+コマンドラインからファイル名が指定された場合は、 そのモジュールのみが検査されます (モジュールがすべて一覧表示されていなければ、
+この機能はほぼ役に立ちません)。 \fBdepmod\fP はまた、 modules\&.symbols という名のファイル内に、
+モジュールによって提供されるシンボルの一覧を生成します。 そのバイナリハッシュ形式は、 modules\&.symbols\&.bin に生成します。
+モジュールが特別なデバイス名 (devname) を提供するものであって、 (systemd\-tmpfiles などのユーティリティーによって)
+システム起動時に /dev を有効化する必要がある場合、 \fBdepmod\fP は modules\&.devname というファイルを出力します。
+.PP
+\fIversion\fP が指定された場合は、 現在のカーネルバージョン (\fBuname \-r\fP によって返される) ではなく、
+指定されたカーネルバージョンのディレクトリを用います。
+.SH オプション
+.PP
+\fB\-a\fP, \fB\-\-all\fP
+.RS 4
+すべてのモジュールを調査します。 このオプションはデフォルトでは、 コマンドラインからファイル名を何も指定しなかった場合に利用できます。
+.RE
+.PP
+\fB\-A\fP, \fB\-\-quick\fP
+.RS 4
+このオプションを指定すると、 処理を行う前に、 modules\&.dep ファイルよりも、 モジュールが新しいかどうかがチェックされます。
+新しくなければ、 ファイルを再生成することなく、 すぐに終了します。
+.RE
+.PP
+\fB\-b \fP\fIbasedir\fP, \fB\-\-basedir \fP\fIbasedir\fP
+.RS 4
+指定するモジュールが、 その時点で (通常の) ディレクトリ /lib/modules/\fIversion\fP にないが、ステージング領域にある場合に、
+ディレクトリ名の先頭につく \fIbasedir\fP を指定することができます。 この \fIbasedir\fP は、 出力先である modules\&.dep
+ファイルでは取り除かれます。 したがって、 すぐに通常のディレクトリに移動させることができます。 このオプションを用いるのは、
+ディストリビューションベンダーであり、 depmod を後で実行することなく、 メタデータファイルを事前生成したい場合です。
+.RE
+.PP
+\fB\-C\fP, \fB\-\-config \fP\fIfile or directory\fP
+.RS 4
+このオプションは、 デフォルトの設定ディレクトリ /etc/depmod\&.d/ を上書きします。
+.RE
+.PP
+\fB\-e\fP, \fB\-\-errsyms\fP
+.RS 4
+\fB\-F\fP と合わせて用いた場合に、 このオプションは、 モジュールが必要としているシンボルの中で、
+他のモジュールやカーネルからは提供されていないものを表示します。 モジュールによってシンボルが提供されていない場合には、
+カーネルから提供されているものとして扱うのが普通です (理想的には、 そうであるべきです)。 ただし、
+追加してアップデートしたサードパーティー製のドライバーが、 正しくインストールされていなかったり、 適切にビルドされていなかったりした場合に、
+この仮定は成り立たなくなります。
+.RE
+.PP
+\fB\-E\fP, \fB\-\-symvers\fP
+.RS 4
+\fB\-e\fP と合わせて用いた場合に、 このオプションは、 モジュールが提供するシンボルバージョンの中で、 Module\&.symvers
+を通じてカーネルが提供するシンボルバージョンに一致しないものを表示します。 このオプションは \fB\-F\fP とともに用いることはできません。
+.RE
+.PP
+\fB\-F\fP, \fB\-\-filesyms \fP\fISystem\&.map\fP
+.RS 4
+カーネルのビルド時に System\&.map が提供されるので、 この \fB\-e\fP オプションを使えば、 未解決のシンボルを表示できます。
+このオプションは \fB\-E\fP とともに用いることはできません。
+.RE
+.PP
+\fB\-h\fP, \fB\-\-help\fP
+.RS 4
+ヘルプメッセージを表示して終了します。
+.RE
+.PP
+\fB\-n\fP, \fB\-\-show\fP, \fB\-\-dry\-run\fP
+.RS 4
+これを指定すると、 生成結果である modules\&.dep やその他のマップファイルを、 モジュールディレクトリに書き込まずに、
+標準出力へ書き出します。
+.RE
+.PP
+\fB\-P\fP
+.RS 4
+アーキテクチャーによっては、 シンボルの先頭に無関係なプレフィックスがつけられる場合があります。 このオプションは、 無視したいプレフィックス
+(たとえば \*(Aq_\*(Aq) を指定します。
+.RE
+.PP
+\fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP
+.RS 4
+\fBdepmod\fP の詳細 (verbose) モードでは、 各モジュールが依存するシンボルすべてと、 そのシンボルを提供するモジュールのファイル名を
+(stdout に) 出力します。
+.RE
+.PP
+\fB\-V\fP, \fB\-\-version\fP
+.RS 4
+プログラムのバージョンを表示して終了します。 古いカーネル上において実行する場合には、 以降の注意事項を参照してください。
+.RE
+.PP
+\fB\-w\fP
+.RS 4
+依存関係、エイリアス、シンボルバージョンなどに重複があった場合に警告します。
+.RE
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2002, Rusty Russell, IBM Corporation です。 一部は
+Copyright Jon Masters, and others です。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBdepmod.d\fP(5), \fBmodprobe\fP(8), \fBmodules.dep\fP(5)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBRobby Workman\fP <\&rworkman@slackware\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/insmod.8 b/manual/kmod/release/man8/insmod.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..afcd02b
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,67 @@
+'\" t
+.\"     Title: insmod
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: insmod
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH INSMOD 8 2021/01/29 kmod insmod
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+insmod \- Linux カーネルにモジュールを登録する単純なプログラム
+.SH 書式
+.HP \w'\fBinsmod\fR\ 'u
+\fBinsmod\fP [\fIfilename\fP] [\fImodule\ options\fP...]
+.SH 説明
+.PP
+\fBinsmod\fP はカーネルに対して、 モジュールを登録する簡単なプログラムです。 たいていのユーザーは \fBmodprobe\fP(8)
+を使いたいと思うはずです。 そのプログラムの方が、 より賢いもので、 モジュールの依存関係を取り扱ってくれます。
+.PP
+最も一般的なエラーメッセージだけが出力されます。 モジュールのリンク処理は、 現在はカーネル内部において行われるようになったため、
+より詳細なエラー情報は、 普通は \fBdmesg\fP が提供します。
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2002, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
+Jon Masters その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBmodprobe\fP(8), \fBrmmod\fP(8), \fBlsmod\fP(8), \fBmodinfo\fP(8)  \fBdepmod\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/kmod.8 b/manual/kmod/release/man8/kmod.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..89368b4
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,87 @@
+'\" t
+.\"     Title: kmod
+.\"    Author: Lucas De Marchi <lucas.de.marchi@gmail.com>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: kmod
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH KMOD 8 2021/01/29 kmod kmod
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+kmod \- Linux カーネルモジュールを管理するためのプログラム
+.SH 書式
+.HP \w'\fBkmod\fR\ 'u
+\fBkmod\fP [\fBOPTIONS\fP...] [\fICOMMAND\fP] [\fBCOMMAND_OPTIONS\fP...]
+.SH 説明
+.PP
+\fBkmod\fP は複数のプログラムを呼び出す実行ファイルであり、 Linux カーネルモジュールを制御するためのプログラムが実装されています。
+たいていのユーザーは、 別の名前を使ってこのプログラムを実行します。
+.SH オプション
+.PP
+\fB\-V\fP \fB\-\-version\fP
+.RS 4
+プログラムバージョンを表示して終了します。
+.RE
+.PP
+\fB\-h\fP \fB\-\-help\fP
+.RS 4
+ヘルプメッセージを表示します。
+.RE
+.SH コマンド
+.PP
+\fBhelp\fP
+.RS 4
+ヘルプメッセージを表示します。
+.RE
+.PP
+\fBlist\fP
+.RS 4
+現在ロードされているモジュールを一覧表示します。
+.RE
+.PP
+\fBstatic\-nodes\fP
+.RS 4
+現在稼働しているカーネルバージョンのモジュールによって提供される、 スタティックデバイスノードの情報を出力します。
+.RE
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2014, Marco d\*(AqItri です。 Lucas De Marchi
+その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBlsmod\fP(8), \fBrmmod\fP(8), \fBinsmod\fP(8), \fBmodinfo\fP(8), \fBmodprobe\fP(8),
+\fBdepmod\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/lsmod.8 b/manual/kmod/release/man8/lsmod.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..c27530e
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,64 @@
+'\" t
+.\"     Title: lsmod
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: lsmod
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH LSMOD 8 2021/01/29 kmod lsmod
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+lsmod \- Linux カーネル内のモジュール状態を表示する
+.SH 書式
+.HP \w'\fBlsmod\fR\ 'u
+\fBlsmod\fP
+.SH 説明
+.PP
+\fBlsmod\fP は、 /proc/modules の内容をきれいに出力する簡単なプログラムです。
+現時点でロードされているカーネルモジュールが何であるのかが示されます。
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2002, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
+Jon Masters その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBinsmod\fP(8), \fBmodprobe\fP(8), \fBmodinfo\fP(8)  \fBdepmod\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/modinfo.8 b/manual/kmod/release/man8/modinfo.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..c87b873
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,115 @@
+'\" t
+.\"     Title: modinfo
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: modinfo
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH MODINFO 8 2021/01/29 kmod modinfo
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+modinfo \- Linux カーネルモジュールに関する情報を表示する
+.SH 書式
+.HP \w'\fBmodinfo\fR\ 'u
+\fBmodinfo\fP [\fB\-0\fP] [\fB\-F\ \fP\fIfield\fP] [\fB\-k\ \fP\fIkernel\fP]
+[modulename|filename...]
+.HP \w'\fBmodinfo\ \-V\fR\ 'u
+\fBmodinfo \-V\fP
+.HP \w'\fBmodinfo\ \-h\fR\ 'u
+\fBmodinfo \-h\fP
+.SH 説明
+.PP
+\fBmodinfo\fP は、 コマンドラインから与えられた Linux カーネルモジュールから、 その情報を抽出します。
+モジュール名がファイル名でない場合は、 /lib/modules/\fIversion\fP ディレクトリが検索されます。
+これはカーネルモジュールがロードされる際に \fBmodprobe\fP(8) によっても行われます。
+.PP
+\fBmodinfo\fP がモジュールの各属性を一覧表示するにあたって、 デフォルトでは、 読みやすさを考慮して \fIfieldname\fP :
+\fIvalue\fP という形式の出力を行います。 ファイル名も同様にして一覧出力されます (ただしファイル名は、 実際の属性ではありません)。
+.PP
+\fBmodinfo\fP の本バージョンでは、 どのような Linux カーネルアーキテクチャーのモジュールでも解釈します。
+.SH オプション
+.PP
+\fB\-V\fP, \fB\-\-version\fP
+.RS 4
+modinfo のバージョンを表示します。
+.RE
+.PP
+\fB\-F\fP, \fB\-\-field\fP
+.RS 4
+指定された項目値だけを 1 行ずつに表示します。 これはスクリプト内で用いる際に便利です。 項目名は、 大文字小文字を区別します。 一般的な項目は
+(すべてのモジュールに含まれるわけではないですが)、 著者 (author)、 説明 (description)、 ライセンス (license)、
+引数 (param)、 依存モジュール (depends)、 エイリアス (alias)、 依存モジュールの項目、
+です。特別な項目としてファイル名があり、  モジュールのファイル名を一覧表示します。
+.RE
+.PP
+\fB\-b \fP\fIbasedir\fP, \fB\-\-basedir \fP\fIbasedir\fP
+.RS 4
+モジュールのルートディレクトリ。 デフォルトは / です。
+.RE
+.PP
+\fB\-k \fP\fIkernel\fP
+.RS 4
+実行中のカーネルではない、 別のカーネルに関する情報を表示します。 これが必要になるのは、 ディストリビューションにおいて、 新たにインストールされた
+(まだ稼働していない) 一連のカーネルモジュールについて、 そこからの情報を取得する場合です。 たとえば、
+新たなカーネルにおける種々のモジュールに対して、 必要となるファームウェアファイルは何であるのかを調べたいような場合です。 その場合には、 起動時に
+initrd/initramfs イメージの読み込みを行わなければならないためです。
+.RE
+.PP
+\fB\-0\fP, \fB\-\-null\fP
+.RS 4
+項目値の区切りとして、 改行文字ではなく ASCII ゼロ文字を用います。 これはスクリプト内で用いる際に便利です。 理論的には、
+改行文字が項目内に含まれる場合があるためです。
+.RE
+.PP
+\fB\-a\fP \fB\-\-author\fP, \fB\-d\fP \fB\-\-description\fP, \fB\-l\fP \fB\-\-license\fP, \fB\-p\fP
+\fB\-\-parameters\fP, \fB\-n\fP \fB\-\-filename\fP
+.RS 4
+これは \fB\-\-field\fP フラグにおける各引数、 つまり author, description, license, parm, filename
+に対するショートカットです。 かつての modutils の \fBmodinfo\fP を使っていた方が、 扱いやすくなるようにしたものです。
+.RE
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2003, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
+Jon Masters その他が保守を行っています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBmodprobe\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/modprobe.8 b/manual/kmod/release/man8/modprobe.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..cb1ffd1
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,250 @@
+'\" t
+.\"     Title: modprobe
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: modprobe
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH MODPROBE 8 2021/01/29 kmod modprobe
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+modprobe \- Linux カーネルへのモジュールの追加や削除
+.SH 書式
+.HP \w'\fBmodprobe\fR\ 'u
+\fBmodprobe\fP [\fB\-v\fP] [\fB\-V\fP] [\fB\-C\ \fP\fIconfig\-file\fP] [\fB\-n\fP] [\fB\-i\fP] [\fB\-q\fP]
+[\fB\-b\fP] [\fImodulename\fP] [\fImodule\ parameters\fP...]
+.HP \w'\fBmodprobe\fR\ 'u
+\fBmodprobe\fP [\-r] [\fB\-v\fP] [\fB\-n\fP] [\fB\-i\fP] [\fImodulename\fP...]
+.HP \w'\fBmodprobe\fR\ 'u
+\fBmodprobe\fP [\-c]
+.HP \w'\fBmodprobe\fR\ 'u
+\fBmodprobe\fP [\-\-dump\-modversions] [\fIfilename\fP]
+.SH 説明
+.PP
+\fBmodprobe\fP は Linux カーネルに対するモジュールの登録や削除を適切に行います。 扱いやすさを考慮して、 モジュール名に使われる _ と
+\- は区別されません (アンダースコアの変換が自動的に行われます)。 \fBmodprobe\fP がモジュールや他のファイルを検索するディレクトリは、
+/lib/modules/`uname \-r` というモジュールディレクトリです。 この他に、 任意の設定ファイルは /etc/modprobe\&.d
+ディレクトリから検索します (\fBmodprobe.d\fP(5) 参照)。 また \fBmodprobe\fP は、 カーネルのコマンドラインからは
+<module>\&.<option> という形式で、 またブラックリストからは
+modprobe\&.blacklist=<module> という形式で、 オプション指定することができます。
+.PP
+(本ツールがサポートしていない) Linux カーネル 2.4 系列の場合とは異なり、 \fBmodprobe\fP の本バージョンでは、
+モジュールそのものには何も行いません。 つまりシンボルの解決やパラメーターの解釈は、 カーネル内部で行われます。
+したがってモジュールに関する処理失敗は、 カーネルメッセージに出力されることがあります。 \fBdmesg\fP(8) を参照してください。
+.PP
+\fBmodprobe\fP に対応づいて提供される \fBdepmod\fP ユーティリティーからは modules\&.dep\&.bin
+ファイルが生成されます (\fBdepmod\fP(8) 参照)。 そして \fBmodprobe\fP では、 そのファイルが最新であることを想定しています。
+このファイルでは、 各モジュールが他のモジュールを必要としている場合に、 それが何であるのかを一覧に示しています。 そして \fBmodprobe\fP
+はこれを利用して、 依存モジュールの追加や削除を自動的に行います。
+.PP
+\fImodulename\fP より後ろに指定された引数は、 すべてカーネルに受け渡されます (設定ファイルに指定されたオプションも、
+そこに加えられます)。
+.SH オプション
+.PP
+\fB\-a\fP, \fB\-\-all\fP
+.RS 4
+コマンドラインから指定されたモジュール名をすべて登録します。
+.RE
+.PP
+\fB\-b\fP, \fB\-\-use\-blacklist\fP
+.RS 4
+このオプション指定により、 設定ファイル内に \fBblacklist\fP コマンドがあれば、  それもモジュール名に対して適用するようになります。
+これは通常、 \fBudev\fP(7) が利用します。
+.RE
+.PP
+\fB\-C\fP, \fB\-\-config\fP
+.RS 4
+このオプションは、 デフォルトの設定ディレクトリ (/etc/depmod\&.d/) を上書きします。
+.sp
+このオプションは、 \fBinstall\fP コマンドや \fBremove\fP コマンドを通じて、 環境変数 MODPROBE_OPTIONS 内の別の
+\fBmodprobe\fP コマンドに受け渡されます。
+.RE
+.PP
+\fB\-c\fP, \fB\-\-showconfig\fP
+.RS 4
+設定ディレクトリから有効な設定を取得および表示して、 終了します。
+.RE
+.PP
+\fB\-\-dump\-modversions\fP
+.RS 4
+1 つのモジュールが必要としている、 モジュールのバージョン情報の一覧を表示します。 このオプションは、
+通常はディストリビューションが利用するものであり、 モジュールバージョンを示す dep ファイルを使って、 Linux
+カーネルモジュールをパッケージ化するために用いられます。
+.RE
+.PP
+\fB\-d\fP, \fB\-\-dirname\fP
+.RS 4
+モジュールのルートディレクトリ。 デフォルトは / です。
+.RE
+.PP
+\fB\-\-first\-time\fP
+.RS 4
+通常 \fBmodprobe\fP では、 すでに存在しているモジュールを登録しようとしたり、 存在しないモジュールを削除しようとした場合でも、
+正常終了します (そのときは何も行いません)。 これは単純なスクリプトにおいては最適なものですが、 より複雑なスクリプトの場合には、 実際に
+\fBmodprobe\fP が何を行ったのかを知る必要が出てきます。 このオプションは、 実際に何も行われなかった場合には、 modprobe
+の処理が失敗したものとします。
+.RE
+.PP
+\fB\-\-force\-vermagic\fP
+.RS 4
+どのモジュールであっても、 カーネルバージョンやコンパイラーバージョンといった重要な情報が、 短い文字列となってその名前に含められています。
+モジュールのロードが失敗して、 カーネルが「version magic」が一致しないというエラーを出力した場合には、
+このオプションを使えばエラー回避できます。 本来このチェック処理は、 ユーザー操作を保護するものであるため、 処理内容が分かっていない限り、
+このオプションの利用は危険です。
+.sp
+これは、 登録されているモジュールすべてに適用されます。 つまり対象となるモジュールは、 コマンドラインから指定されたモジュール (あるいはエイリアス)
+と、 それが依存するモジュールを含みます。
+.RE
+.PP
+\fB\-\-force\-modversion\fP
+.RS 4
+CONFIG_MODVERSIONS の設定を行ってモジュールがコンパイルされた場合には、 モジュールが使用する (あるいは提供する)
+インターフェースに関して、 そのバージョンをすべて説明するセクションが生成されます。 モジュールのロードが失敗して、 特定のインターフェースにおいて、
+モジュールのバージョンが不一致であることをカーネルがエラー出力した場合には、 "\-\-force\-modversion" を使えば、
+バージョン情報をすべて取り除いて処理することができます。本来このチェック処理は、 ユーザー操作を保護するものであるため、 処理内容が分かっていない限り、
+このオプションの利用は危険です。
+.sp
+これは、 登録されているモジュールすべてに適用されます。 つまり対象となるモジュールは、 コマンドラインから指定されたモジュール (あるいはエイリアス)
+と、 それが依存するモジュールを含みます。
+.RE
+.PP
+\fB\-f\fP, \fB\-\-force\fP
+.RS 4
+バージョン情報を含んでいることが原因で、 ロードができないモジュールに対して、 そのバージョン情報を取り除いてロードを行います。 これは
+\fB\-\-force\-vermagic\fP と \fB\-\-force\-modversion\fP をともに指定することと同じです。 本来このチェック処理は、
+ユーザー操作を保護するものであるため、 処理内容が分かっていない限り、 このオプションの利用は危険です。
+.sp
+これは、 登録されているモジュールすべてに適用されます。 つまり対象となるモジュールは、 コマンドラインから指定されたモジュール (あるいはエイリアス)
+と、 それが依存するモジュールを含みます。
+.RE
+.PP
+\fB\-i\fP, \fB\-\-ignore\-install\fP, \fB\-\-ignore\-remove\fP
+.RS 4
+このオプションを指定すると、 \fBmodprobe\fP の処理にあたって、 コマンドラインからモジュールが指定されても、
+設定ファイル内にそのモジュールが存在していれば、 \fBinstall\fP コマンドや \fBremove\fP コマンドは無視されます (その依存モジュールは、
+設定ファイル内に設定されたコマンドに従います)。 \fBinstall\fP コマンドと \fBremove\fP コマンドは、
+このオプションが用いられた場合に無視されますが、 \fB\-\-ignore\-install\fP または \fB\-\-ignore\-remove\fP
+の一方だけが指定された (両方の指定がない) 場合であっても、 両方が無視されます。  \fBmodprobe.d\fP(5) を参照してください。
+.RE
+.PP
+\fB\-n\fP, \fB\-\-dry\-run\fP, \fB\-\-show\fP
+.RS 4
+このオプションは、 モジュールの登録や削除 (つまり install コマンドや remove コマンドの実行) は行わず、
+これを除いたすべてのコマンドを実行します。 \fB\-v\fP と合わせて用いれば、 デバッグ目的で利用することができます。 これまでの開発経緯において、
+\fB\-\-dry\-run\fP と \fB\-\-show\fP は、 まったく同じ意味となっているため、 どちらを用いても構いません。
+.RE
+.PP
+\fB\-q\fP, \fB\-\-quiet\fP
+.RS 4
+このフラグを指定した場合、 削除または登録しようとしているモジュールが見つからない場合 (エイリアスでもなく、 \fBinstall\fP/\fBremove\fP
+コマンドでもない場合)、 \fBmodprobe\fP はエラーメッセージを表示しません。 ただしその場合でも、 ゼロではない終了ステータスを返します。
+request_module を利用すれば存在確認が取れるモジュールに対しては、 カーネルはこの機能を使うことで、 モジュール検査を行います。
+.RE
+.PP
+\fB\-R\fP, \fB\-\-resolve\-alias\fP
+.RS 4
+エイリアスに一致するモジュール名をすべて表示します。 これは、 モジュールエイリアスに問題がある際のデバッグに利用できます。
+.RE
+.PP
+\fB\-r\fP, \fB\-\-remove\fP
+.RS 4
+この \fBmodprobe\fP オプションは、 モジュールを登録するのではなく、 削除を行います。
+対象モジュールが依存しているモジュールも未使用であった場合、 \fBmodprobe\fP はそのモジュールも削除します。 モジュール登録の場合とは違って、
+コマンドラインからは複数のモジュールを指定することができます (モジュールを削除するので、 モジュールにパラメーターを受け渡しても意味がありません)。
+.sp
+通常、 モジュールを削除することはありません。 ただしバグを含んだモジュールであれば必要になることがあります。
+利用しているディストリビューションのカーネルが、 モジュール削除機能のサポートを含めずにビルドされている場合があります。
+.RE
+.PP
+\fB\-S\fP, \fB\-\-set\-version\fP
+.RS 4
+\fBuname\fP(2) を用いずに、 カーネルバージョンを設定します (これによって、 モジュールを検索するディレクトリを決定します)。
+.RE
+.PP
+\fB\-\-show\-depends\fP
+.RS 4
+対象のモジュールそのものも含めて、 依存するモジュール (またはエイリアス) を一覧表示します。 これによって (空リストの場合も含めて)
+モジュールファイル名のリストを、 1 つにつき 1 行ずつ表示して、 各行の先頭に "insmod" を出力します。 通常これは、
+initrd/initramfs イメージを生成する際に含めるモジュールの決定のために、 ディストリビューションが利用します。 \fBInstall\fP
+コマンドが適用されると、 先頭に "install" が出力されます。 これは install コマンドは実行しません。 \fBmodinfo\fP(8)
+を利用すれば、 モジュール自体から依存モジュールの情報を取得することができますが、 エイリアスや install コマンドについては、
+何も得ることはできません。
+.RE
+.PP
+\fB\-s\fP, \fB\-\-syslog\fP
+.RS 4
+このオプションを指定すると、 あらゆるエラーメッセージは、 標準エラー出力に向けてではなく、 syslog 機能に向けて (ログレベル
+LOG_NOTICE の LOG_DAEMON として) 出力されます。 この処理はまた、 stderr が利用できない場合には、
+自動的に有効になります。
+.sp
+このオプションは、 \fBinstall\fP コマンドや \fBremove\fP コマンドを通じて、 環境変数 MODPROBE_OPTIONS 内の別の
+\fBmodprobe\fP コマンドに受け渡されます。
+.RE
+.PP
+\fB\-V\fP, \fB\-\-version\fP
+.RS 4
+プログラムバージョンを表示して終了します。
+.RE
+.PP
+\fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP
+.RS 4
+プログラムの処理内容に関するメッセージを出力します。 普通 \fBmodprobe\fP は、 何かが誤っている場合にのみメッセージを出力します。
+.sp
+このオプションは、 \fBinstall\fP コマンドや \fBremove\fP コマンドを通じて、 環境変数 MODPROBE_OPTIONS 内の別の
+\fBmodprobe\fP コマンドに受け渡されます。
+.RE
+.SH 環境変数
+.PP
+環境変数 MODPROBE_OPTIONS は、 \fBmodprobe\fP への引数受け渡しにも利用されます。
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2002, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
+Jon Masters その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBmodprobe.d\fP(5), \fBinsmod\fP(8), \fBrmmod\fP(8), \fBlsmod\fP(8), \fBmodinfo\fP(8)
+\fBdepmod\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBRobby Workman\fP <\&rworkman@slackware\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
diff --git a/manual/kmod/release/man8/rmmod.8 b/manual/kmod/release/man8/rmmod.8
new file mode 100644 (file)
index 0000000..cd9096f
--- /dev/null
@@ -0,0 +1,87 @@
+'\" t
+.\"     Title: rmmod
+.\"    Author: Jon Masters <jcm@jonmasters.org>
+.\" Generator: DocBook XSL Stylesheets vsnapshot <http://docbook.sf.net/>
+.\"      Date: 01/29/2021
+.\"    Manual: rmmod
+.\"    Source: kmod
+.\"  Language: English
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" This file was generated with po4a. Translate the source file.
+.\"
+.\"*******************************************************************
+.\"
+.\" translated for 29, 2022-05-31 ribbon <ribbon@users.osdn.me>
+.\"
+.TH RMMOD 8 2021/01/29 kmod rmmod
+.ie  \n(.g .ds Aq \(aq
+.el       .ds Aq '
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * Define some portability stuff
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" http://bugs.debian.org/507673
+.\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
+.\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * set default formatting
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" disable hyphenation
+.nh
+.\" disable justification (adjust text to left margin only)
+.ad l
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
+.\" -----------------------------------------------------------------
+.SH 名前
+rmmod \- Linux カーネルからモジュールを削除する簡単なプログラム
+.SH 書式
+.HP \w'\fBrmmod\fR\ 'u
+\fBrmmod\fP [\fB\-f\fP] [\fB\-s\fP] [\fB\-v\fP] [\fImodulename\fP]
+.SH 説明
+.PP
+\fBrmmod\fP は、 (モジュールのアンロード機能がサポートされている場合に) カーネルからモジュールを削除する簡単なプログラムです。
+たいていのユーザーは、 これではなく、 \fBmodprobe\fP(8) に \fB\-r\fP オプションを使うことになるはずです。
+.SH オプション
+.PP
+\fB\-v\fP, \fB\-\-verbose\fP
+.RS 4
+プログラムの処理内容に関するメッセージを出力します。 普通 \fBrmmod\fP は、 何かが誤っている場合にのみメッセージを出力します。
+.RE
+.PP
+\fB\-f\fP, \fB\-\-force\fP
+.RS 4
+このオプションは極めて危険です。 カーネルのコンパイル時に CONFIG_MODULE_FORCE_UNLOAD 設定していなかった場合、
+これは動作しません。 このオプションを使えば、 利用中のモジュールや、 削除されるように設計されていないモジュールを削除することができます。
+また安全ではない (unsafe) として印づけられたものを削除することができます。
+.RE
+.PP
+\fB\-s\fP, \fB\-\-syslog\fP
+.RS 4
+エラーの出力先を、 標準エラー出力ではなく syslog とします。
+.RE
+.PP
+\fB\-V\fP \fB\-\-version\fP
+.RS 4
+プログラムバージョンを表示して終了します。
+.RE
+.SH 著作権
+.PP
+この man ページの元々の著作権表記は Copyright 2002, Rusty Russell, IBM Corporation です。 現在は
+Jon Masters その他により保守されています。
+.SH 関連項目
+.PP
+\fBmodprobe\fP(8), \fBinsmod\fP(8), \fBlsmod\fP(8), \fBmodinfo\fP(8)  \fBdepmod\fP(8)
+.SH 著者
+.PP
+\fBJon Masters\fP <\&jcm@jonmasters\&.org\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
+.PP
+\fBLucas De Marchi\fP <\&lucas\&.de\&.marchi@gmail\&.com\&>
+.RS 4
+開発者
+.RE
index 57e4771..54737a0 100644 (file)
@@ -1,11 +1,11 @@
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:depmod.d:5:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:modprobe.d:5:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:modules.dep:5:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:modules.dep.bin:5:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:depmod:8:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:insmod:8:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:kmod:8:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:lsmod:8:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:modinfo:8:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:modprobe:8:2021/12/30::::
\97\8f:kmod:29:2021/05/20:rmmod:8:2021/12/30::::
\97\8b:kmod:29:2021/05/20:depmod.d:5:2021/12/30::::
\97\8b:kmod:29:2021/05/20:modprobe.d:5:2021/12/30::::
\97\8b:kmod:29:2021/05/20:modules.dep:5:2021/12/30::::
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\97\8b:kmod:29:2021/05/20:kmod:8:2021/12/30::::
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\97\8b:kmod:29:2021/05/20:rmmod:8:2021/12/30::::