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[linuxjm/jm.git] / manual / modutils / release / man8 / rmmod.8
1 .\" Copyright (c) 1994, 1995, 1999 Bjorn Ekwall <bj0rn@blox.se>
2 .\" Copyright (c) 1996 Free Software Foundation, Inc. (via rth)
3 .\" This program is distributed according to the Gnu General Public License.
4 .\" See the file COPYING in the distribution source directory
5 .\"
6 .\" Translated Sun Aug 15 10:58:04 JST 1999
7 .\"         by FUJIWARA Teruyoshi <fujiwara@linux.or.jp>
8 .\" Updated Fri Sep 22 2000 by NAKANO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
9 .\" Updated Sun Jan 28 2001 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
10 .\" Updated Sun Jun  3 2001 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
11 .\" Updated Sat Mar 16 2002 by Kentaro Shirakata <argrath@ub32.org>
12 .\"
13 .\" WORD: generated comment     自動生成コメント
14 .\" WORD: persistent data       永続データ
15 .TH RMMOD 8 "February 6, 2002" Linux "Linux Module Support"
16 .SH 名前
17 rmmod \- ローダブルモジュールをアンロードする
18 .SH 書式
19 .hy 0
20 .B rmmod
21 [ \-aehrsvV ] module ...
22 .SH 説明
23 .B rmmod
24 は、実行中のカーネルからローダブルモジュールをアンロードする。
25 .PP
26 .B rmmod
27 はカーネルからモジュールのセットをアンロードしようとする。アンロードに
28 は制限があり、そのモジュールは使用中であってはならず、また他のモジュール
29 から参照中であってもならない。
30 .PP
31 コマンドラインで複数のモジュールが指示されている場合、モジュールは
32 指示された順に削除される。
33 これにより、スタックしているモジュールのアンロードも行うことが出来る。
34 .PP
35 オプション '\fB-r\fR' を与えると、モジュールを再帰的に削除しようとする。
36 つまり、スタックのトップにいるモジュールがコマンドラインで指定されると、
37 このモジュールが用いている全てのモジュールを (可能ならば) 削除する。
38 .PP
39 .SH オプション
40 .TP
41 .BR \-a ", " \-\-all
42 自動削除を行う: 使っていないモジュールに「削除予定」のタグをつけ、
43 既にタグのついているモジュールを削除する。
44 前回の自動削除以降も未使用のままであったモジュールは
45 タグがついたままである。
46 この 2 パスの手法により、一瞬使われなくなっただけの
47 モジュールが削除されるのを防ぐ。
48 .TP
49 .BR \-e ", " \-\-persist
50 指定されたモジュールの永続データ(persistent data)を保存する。モジュールのアンロードは行わない。
51 モジュール名が指定されなかった場合は全てのモジュールの永続データが保存される。
52 データの保存は、カーネルと modutils の両方が永続データに対応しており、
53 かつ \fI/proc/ksyms\fR に
54 .br
55 __insmod_\fImodulename\fP_P\fIpersistent_filename\fP
56 .br
57 エントリがある場合にのみ行われる。
58 .TP
59 .BR \-h ", " \-\-help
60 オプションの一覧を表示して直ちに終了する。
61 .TP
62 .BR \-r ", " \-\-stacks
63 モジュールのスタックを削除する。
64 .TP
65 .BR \-s ", " \-\-syslog
66 全ての出力を端末ではなく \fBsyslog\fP(3) に対して行う。
67 .TP
68 .BR \-v ", " \-\-verbose
69 詳細に表示する。
70 .TP
71 .BR \-V ", " \-\-version
72 \fBmodutils\fR のバージョンを表示する。
73 .SH 永続データ
74 モジュールに永続データ(
75 .IR insmod (8)
76
77 .IR modules.conf (5)
78 参照)がある場合、モジュールをアンロードした時に __insmod _P エントリの
79 ファイル名のファイルに永続データを保存する。
80 また、任意の時点で rmmod\ -e を実行することによってモジュールを
81 アンロードすることなく永続データを保存することも出来る。
82
83 .PP
84 永続データがファイルに書き込まれるとき、先頭に以下のような
85 自動生成コメント行が付く。
86 .br
87 #% \fIkernel_version timestamp\fR
88 .br
89 自動生成コメント行は'#%'で始まる。
90 全ての自動生成コメント行は読み込み時に削除されるが、
91 その他のコメントは保存される。
92 データがファイルに保存されるとき、既に存在するコメントの順番と位置は保存される。
93 新しい値はファイルの最後に追加される。
94 モジュールにない値がファイルに合った場合、それらの値は保存されるが
95 「この値は使用されていない」旨の自動生成コメントによる警告がその前につく。
96 これにより、永続データを失ったり、警告メッセージを受け取ったりすることなく
97 カーネルを切り替えることが出来る。
98 .PP
99 .B 注意:
100 行の空白以外の最初の文字が'#'である場合にのみコメントとして扱われる。
101 空行以外で、'#'で始まっていない行はモジュールオプションとして
102 扱われる(一行毎に一つ)。
103 オプション行は先頭のスペースを取り除き、
104 残りは全て insmod にオプションとして渡される。
105 .SH 関連項目
106 .BR insmod "(8), " lsmod "(8), " ksyms "(8), " modprobe "(8)."
107 .SH バグ
108 \fBrmmod\fR [\fB\-V\fR\ |\ \fB\-\-version\fR] はバージョン情報を
109 表示して直ちに終了するべきである。
110 しかしながら、現在はバージョン情報を表示した後、
111 何もオプションが指定されなかったかのように振舞う。
112 .SH 履歴
113 モジュール対応を誰が最初に考えたのかは不明である。
114 .br
115 Linux 用の最初のバージョンは Bas Laarhoven <bas@vimec.nl> が作成した。
116 .br
117 バージョン 0.99.14 は Jon Tombs <jon@gtex02.us.es> が作成した。
118 .br
119 Bjorn Ekwall <bj0rn@blox.se> が拡張を行った。
120 .br
121 バージョン 2.1.17 への更新は Richard Henderson <rth@tamu.edu> が行った。
122 .br
123 バージョン 2.2.2 への更新は Bjorn Ekwall <bj0rn@blox.se> が行った。
124 .br
125 modutils 2.3.20 への更新は Keith Owens <kaos@ocs.com.au> が行った。
126 .br
127 2.3.22 からの永続データは Keith Owens <kaos@ocs.com.au> が行った。