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Merge pull request #11 from yoheie/fix_path_compare
[lha/lha.git] / man / lha.n
1 .TH LHA N "January 14,1997" "" "LHa for UNIX Users Manual"
2 .SH "NAME 名称"
3 LHa \- 高圧縮アーカイバ
4 .SH "SYNOPSIS 形式"
5 .B lha
6 .B key
7 [
8 .B modifiers
9 ]
10 .I archive_file
11 [
12 .I flie
13 \&.\|.\|. ]
14 .br
15 .B lha
16 .I archive_file
17 .SH "DESCRIPTION 解説"
18 .B LHa
19 は効率の高い圧縮機能を持つファイルアーカイバです。
20 .br
21 .B key
22 に機能文字を指定し、file の追加、更新、抽出、削除、一覧表示
23 などを行ないます。引数に archive_file のみを指定した場合には、
24 機能文字に l を指定したのと同等の動作を行ないます。
25 .br
26 機能文字は以下の通りです。
27 .TP 8
28 .B a
29 追加。file を archive_file に追加します。
30 file がディレクトリであれば、そのディレクトリに含まれる
31 ファイルをすべて追加します。
32 .TP 8
33 .B u
34 更新。file が archive_file に格納されていないか、もしくは
35 格納されているものが古ければ、file を archive_file に追加
36 します。
37 .TP 8
38 .B "l または v"
39 一覧表示。archive_file に格納されている file の情報を一覧
40 表示します。file の指定がなければ archive_file 内の全ての
41 ファイルの情報を表示します。
42 v を指定すると l よりも詳しい情報を表示します。
43 .TP 8
44 .B "x または e"
45 抽出。archive_file から file を抽出します。file の指定が
46 なければ archive_file 内の全てのファイルを抽出します。
47 抽出すべきファイルがすでに存在している場合には、重ね書き
48 していいかの問い合わせを行ないます。
49 .TP 8
50 .B p
51 内容表示。archive_file から file の内容を取り出し、標準
52 出力へと出力します。file の指定がなければ、全ての内容を
53 出力します。
54 .TP 8
55 .B d
56 削除。archive_file から file を削除します。
57 .TP 8
58 .B m
59 移動。file を archive_file に追加した後、file を削除します。
60 これは、key に a を、modifiers に d を指定した時と同じ動作
61 を行ないます。
62 .TP 8
63 .B c
64 新規作成。archive_file を新たに作成し、file を追加します。
65 .PP
66 機能変更文字 modifiers を指定することによって key の動作の
67 詳細を変更することができます。modifiers は、以下の中から複
68 数指定することができます。
69
70
71 .TP 8
72 .B q<num>
73 表示の抑制。
74 対話的なメッセージの表示を抑制します。
75 <num> の値によって、INDICATOR の表示方法を変更できます。
76 .RS
77 .IP
78 .B q0   oo.... の表示を行なう。
79
80 .B q1   ファイル名表示のみ行なう。
81
82 .B q2   何も表示しない。
83 .RE
84 .IP
85 なお、値を入力しなかった際には、q2 と同等になります。
86 .TP 8
87 .B v
88 表示の冗長化。
89 表示するメッセージを冗長にします。
90 .TP 8
91 .B n
92 実行しない。
93 実際の更新や抽出の動作を行ないません。
94 実行内容の確認のために用意されています。
95 .TP 8
96 .B f
97 強制的な実行。
98 ファイルの抽出時に、存在するファイルの削除確認を
99 行なわず強制的に削除を行ないます。
100 .TP 8
101 .B t
102 テキストモードによる格納,抽出。
103 アーカイブファイルへのファイルの格納時には、
104 UNIX から MS-DOS への改行コード変換を行ないます。
105 ファイルの抽出時には逆に、MS-DOS から UNIX への
106 改行コード変換を行ないます。
107 .TP 8
108 .B o{num}
109 LHarc 互換アーカイブの生成、または圧縮アルゴリズムを指定する。
110 機能文字 a, u, m と共に指定し、抽出時には無視されます。
111 .RS
112 .IP
113 .B o  LHarc 互換アーカイブの生成を行う。
114
115 .RS
116 古い形式のアーカイブを生成します。圧縮アルゴリズムは-lh1-を使用します。
117 .RE
118
119 .B o5 圧縮アルゴリズムに -lh5- を使用する。
120
121 .B o6 圧縮アルゴリズムに -lh6- を使用する。
122
123 LHAの種類によっては、-lh6-で生成されたアーカイブは抽出できない
124 恐れがあるので、アーカイブを配布する際には注意してください。
125 MSDOS版の正規配布版では -lh6- の生成は行いません。
126 また、MSDOS版 LHA version 2.5x 以降のバージョンでは -lh6- の
127 抽出のみできます。
128 .RE
129 .TP 8
130 .B w=</dir>
131 格納および抽出時のワーク用ディレクトリ指定。
132 デフォルトでは、/tmp ですが、/tmp の大きさ以上の
133 ファイルを格納する際には必要です。
134 .TP 8
135 .B d
136 ファイル格納後のファイルの削除。
137 機能文字 a, もしくは u と共に用い、アーカイブ
138 ファイルへのファイルの格納の後にファイルを削
139 除します。
140 u に付加した場合、アーカイブファイルの内容の方が
141 新しい時にファイルが格納されずに削除されることに
142 なるので注意して下さい。
143 .TP 8
144 .B i
145 抽出時のディレクトリ名の無効化。
146 抽出時にディレクトリ名を無効にします。
147 .TP 8
148 .B z
149 非圧縮格納。
150 アーカイブへのファイルの格納時に圧縮を行ないません。
151 すでに圧縮を行なっていて圧縮効率を望めない場合などに使用します。
152 抽出時には無視されます。
153 .TP 8
154 .B g
155 [generic]アーカイブの作成。
156 UNIX 用の付加情報を持たないアーカイブファイルを生成します。
157 抽出時には無視されます。
158 .TP 8
159 .B 0/1/2
160 ヘッダレベル指定。
161 アーカイブの内部表現の形式を指定します。
162 デフォルトでは 1 です。0 は LHarc で用意されてい
163 た古い形式です。将来は 2 の形式に統一されるようです。
164 これはファイルの格納時のみ有効です。ファイルの抽出時
165 には自動的に形式を判断し処理します。
166 .PP
167 .I archive_file
168 にはアーカイブファイルを指定します。
169 .PP
170 .I archive_file
171
172 .I -
173 と書くことによって、アーカイブファイルを標準入出力
174 にすることが可能です。
175 .BR tar (1)
176 のように、アーカイブの作成、更新時には標準出力に、
177 アーカイブからのファイルの抽出時には標準入力になります。
178 .PP
179 抽出時に
180 .I archive_file
181 が存在しない時にはサフィックス
182 .B ".lzh"
183 をファイル名の後ろに付加して抽出を試みます。
184 .br
185 特に規定はありませんが、運用上サフィックスとして
186 .B ".lzh"
187 を用いるのが望ましいと思います。
188 日本以外では 
189 .B ".lha"
190 を使用しているケースがあるそうですので、適宜調整
191 して下さい。:-)
192 .br
193 サフィックスが
194 .B "com"
195 もしくは
196 .B ".exe"
197 の場合には、MS-DOS 版で作成された
198 .IR SFX (自己展開機能付きの圧縮ファイル)
199 形式かどうかをチェックし、対応します。
200 .br
201 サフィックスが
202 .B ".x"
203 の場合には、日本製 SHARP X68000 の OS, Human68k 版で
204 作成された SFX 形式かどうかをチェックし対応します。
205 .br
206 SFX 形式のアーカイブファイルに対して追加や削除を
207 行った場合には、サフィックスを
208 .B ".lzh"
209 に変更し、SFX の情報を削除します。
210 .PP
211 .SH "FILES ファイル"
212 .ta \w'*.com *.exe    'u
213 *.lzh           - LHa/LHarc アーカイブファイル
214 .br
215 *.bak           - バックアップファイル
216 .br
217 /tmp/lh*        - テンポラリファイル
218 .br
219 *.com *.exe     - MS-DOS SFX ファイル
220 .br
221 *.x             - Human68k SFX ファイル
222 .PP
223 .SH "SEE ALSO 関連項目"
224 .BR tar (1),
225 .BR ar (1),
226 .BR compress (1)
227 .SH "DISTRIBUTION 再配布について"
228 .PP
229 以下の条件で、再配布、転載、改変を許可します。
230 .IP 1.
231 著作権表示を削除しないこと。
232 .IP 2.
233 配布内容については、
234 .RS
235 .IP a.
236 配布の際に存在する内容(すなわちソースコード、ドキュメント、
237 プログラマーへの手引きなど)が再配布されたものの中に必ず存
238 在すること。改変されているならば、それを明示したドキュメ
239 ントを用意すること。
240 .IP b.
241 LHa に対する付加価値が付けられて再配布される場合にはそれら
242 もできるだけ含めるよう努力すること。また、その際には付加価
243 値が付けられていることを明示したドキュメントを用意すること。
244 .IP c.
245 バイナリのみの配布は許されない。(付加価値のものも含む)
246 .RE
247 .IP 3.
248 最新版の配布に務めること。(義務はない)
249 .RS
250 .IP 注.
251 なお、ネットでの配付は自由であるが、ネットにアクセスできない方(雑誌および、
252 CD-ROM などによる)配付は、配付前にこちらに E-Mail をお願いします。
253 配付前に出来ない際には、後日必ず E-Mail をお願いします。
254 .RE
255 .IP 4.
256 このプログラムの存在や使用したことによって生じた損害は全く保
257 証しない。
258 .IP 5.
259 作者は、このプログラムに不備があっても、それを訂正する義務を
260 負わない。
261 .IP 6.
262 このプログラムの一部、または全部を他のプログラムに組み込んで
263 利用してもかまわない。この場合、そのプログラムは LHa ではなく、
264 LHa と名乗ってはいけない。
265 .IP 7.
266 商利用に関しては、上記の条件に加え、下記の条件のもとにこれを
267 認める。
268 .RS
269 .IP a.
270 このプログラムをメインとする商利用は禁止する。
271 .IP b.
272 商利用の相手がこのプログラムの使用者として不適切と判断し
273 た場合には配布しない。
274 .IP c.
275 インストールの手段として使用する場合、このプログラムを使
276 うことを相手に強制しない。この場合、商利用者が作業を行う。
277 また、そのときの損害は、商利用者が全責任を負う。
278 .IP d.
279 商利用を付加価値として行いこのプログラムを使用する場合、
280 商利用者は、そのサポートを行う。
281 .RE
282 .PP
283 .SH "最後に(From Y.Tagawa)"
284 LZHUF 法の基礎となった LZARI 法を発表してくださった奥村晴彦氏、
285 それを NIFTY-Serve に紹介し、また、LArc の作者でもある三木和彦氏、
286 また、これらの要因から LZHUF 法及び、MS-DOS 版 LHarc を作成した
287 吉崎栄泰氏、LHarc UNIX の開発に協力した人達、こころよくメッセージ
288 の橋渡しをしてくれた石崎一明氏(MIX ID:k.ishi)、また、いろいろな
289 レポートをくれたみなさん、それを中継してくださった森公一郎
290 氏 (MIX ID:kmori)に感謝します。
291 .PP
292 .SH "最後に(From Masaru Oki)"
293 上記の方々はもちろん、加えて LHarc UNIX を作成した Y.Tagawa 氏、
294 それを OSK に移植し吉崎氏の LHx のアルゴリズムを組み込んだ H.S 氏、
295 JUNET の LHa for UNIX MailingList にて協力してくださったみなさんに
296 感謝致します。
297 .SH "最後に(From Nobutaka Watazaki)"
298 このプログラムの作成にかかわった方々、さらにここまで LHa を仕
299 上げてくださった 沖勝氏に感謝致します。